伊勢神宮

今回は伊勢神宮をご紹介しましょう。


伊勢神宮といえば、日本人の心の故郷。

広大な森の中にあり、1000年以上前から、伝統的な神事を

毎日欠かさずに守り伝えてきている、ものすごい場所です。


鳥居をくぐり、五十鈴川にかけられた巨大な木の橋(宇治橋)を渡ると、一気に空気が変わりご神域に足を踏み入れたのを感じます。まずは川で心身を清め、森の中を奥へ奥へと進んで行くと、15分ほどでようやくご正宮にたどり着くのです。

ご正殿の前でしばし佇んでいると、清々しい風が体の内側を吹きぬけて行きます。ただの風というのではなく、なんとも清々しい、心が洗われるような風、光です。しばらくそこに立っているだけで、気持ちが新たになり、またがんばろう!という気分になってくるから不思議です。


神宮でエネルギーを充電した後は、ぜひ「おはらい町・おかげ横丁」へ! 神宮のすぐ隣に、800mほど続く石畳の通りですが、赤福はもちろん、名物の伊勢うどんなどの飲食店、海産物、特産品などのお店が連なっていて大満足できると思いますよ。


さて、伊勢神宮と言えば、知らぬ人はいないと思いますが、そこで祀られている天照大御神がどのような神様かご存知でしょうか? 聖書の「アダムとイブ」は知っていても、日本の神様についてはご存じない方が多いのではないでしょうか。

日本の神様で、アダムとイブにあたるのが、イザナギの命とイザナミの命です。このお二人が日本を創ったとされています。八百万(やおよろず)の神の生みの親です。たくさんの神々がお二人から生まれましたが、最後に尊い3人の神が生まれました。それが、天照大御神(太陽の神)、月夜見の命(月/夜の神)、スサノオの命(海/地球の神)です。


中でも天照大御神は最も尊い神とされています。その名の通り、あまねく世を照らす存在。すごくやさしい神様です。「男だから/女だから」「背が高いから/低いから」、「学歴が高いとか低いとか」、一切の差別をすることなく、すべてのものたちに、伸びる力と喜びの光を平等にふりそそぐ神様なのです。

他の神や人間が間違ったことをしてもひたすら許し、何度でもチャンスを与え、信じ続けるやさしい神様です。実はそれはとても珍しいことで、西洋の神様ではきびしい試練や罰を与えるエピソードがしばしば登場します。


日本はこんなに、平和な神様が治めている、素敵な国なのですね。

そういったことが、古事記を読むとわかります。


古事記と言うと、難解でつまらないイメージがあるかもしれませんが、「古事記のものがたり」という本は、すばらしく読みやすく、楽しい本です。日本の神話を読むと、神社が10倍楽しくなります。お勧めです。